迷える子羊を、導きたい。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

迷える子羊を、導きたい。

 あと10回結婚式したい。
タレントの山田まりやさんが結婚式の
後にこう言ったとか。
「こんなに結婚式が楽しいなんて思わなかった。
死ぬまでに10回はやりたい」とご本人。
山田史上最大のクライマックスだったんだね。
 
ご存知?この言葉と同じような広告のコピー。
 
何度でも、やりたいと、思ってしまった。
 
どのくらい前なのか分からないが、
タカミブライダルの広告。
ビジュアル(写真)は式場に向かう
ため、家(町家風)を出る
ウエディングドレス姿の花嫁。その周りに
祝福する近所の人らしき人物たち。
コピーは、あの仲畑貴志さん。
さすがです。花嫁の気持ちを
ふわっと見事に写しとっています。
 
このコピーは、「コピーのぜんぶ 仲畑
貴志コピー集
」という本で見つけたのだが、
ブログを書くにあたって、パラパラと
ページを繰っていたら、コピーの勉強に
なる例もたくさんありますねー。
 
たとえば次のシャープの
電子レンジのコピーなんて
今でもよく使われる型である。
 
今どき、
どこの電子レンジ
でも、料理はできる。
では、どこで選ぶか。
 
お答えします。
それは「母の手さばきファジィ」です。

 
他にも、「今どき大画面じゃ、いばれない。」
「今どきどこのワープロも慣れれば打てる。」等
テレビ、ワープロ、ファクシミリ…の広告も
この表現。シリーズ展開だったのでしょうか。
 
ところで、この型は今でもよく使われると
言ったが、最近また見つけたのデス!
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
染まらない白髪染めはありません
「ニオイがしない」のは
この白髪染めです

 
 
ダリヤの白髪染めサロンドプロの広告より。
ね、冒頭に今どき~はないけど、アプローチは同じ。
特長を際立たせたり、特長を商品選びのポイントの
ように伝える
という型。
 
今まで何度か紹介してきたアプローチだね。
競合商品が多くて、機能も似たり寄ったりで
差別化を強調したい
場合によく使われる。
 
また、選ぶのが面倒なので、ブランド、
知名度などで選んでしまうお客の意識を
変えさせたい場合、上を行くライバルに
競り勝ちたいときに使える
表現である。
お客はいつでも迷える子羊だから、
うまく誘導させたい。
 
この白髪染めの広告は、よく新聞で見るのだが
時々、表現に変化をつけてくる。
「ニオイがしない白髪染め」という訴求の
軸はそのままだが、たとえば春になったら
こんな表現に。
 
思いきってひとつ明るい髪いろに
「ニオイがしない白髪染め」です

 
この季節らしくひとつ明るい髪いろに
染めませんかとスマートに提案。
オススメ上手な店員さんみたいだね。
お客の気分を狙い撃ちって感じ。
ツボを押さえたコピー展開を考えているようで。
勉強になりますね。
 
ところで商品キャラクターなのだろうか、
タレントのピーターさんがメインビジュアル。
それも「うふふ」とか噴出しついている。
これもツボなのか、それは分かりませーん。
 
 
さて、最初に花嫁さんの話が出たが、
ここ最近、いやずいぶん花嫁ソングって聞かない。
(J-POPでありますか?)
昭和のころはけっこうありました。
しかもヒットしているんだね
「花嫁」「瀬戸の花嫁」「ウェディングベル」など。
ここいらあたりで、花嫁のためのすばらしい
アンセム
を出すと、
ヒットしそうな気がするんですが。
 
昭和の花嫁アンセムといえば、はしだのりひこと
クライマックス
の「花嫁」かなぁ。
花嫁は夜汽車に乗って嫁いでいくという歌いだしは、
もう歌でなく詩になってます。
今聴くとソフトロックっぽい。ではどうぞ♪
時々やるよ、昭和ポップアーカイブ。


 
アメリカでは
ローラ・ニーロの名曲
ウェディングベルブルース」を
フィフス・ディメンションがカバー、全米1位に
なっている。なぜウェディングなのにブルース?
スイートでポップな求愛ソングなんですが。ではどうぞ♪