想像してごらん、その恐怖。
どうやら、ジュリアロバーツはワキの甘い女らしい。
この記事
を読むと、そういわれても仕方がないだろう。
仕方がないだろうと、出演料2,000万ドルの大物女優に向かって
えらそうに言うことでもないけど。
まぁジュリアは、ワキの下のデオドラントは使わない、
ワキ毛の処理にも無頓着だということを知っただけの
話である。(また、つまらないことに記憶容量を使ってしまった)
ワキ毛といえば、「ロックバルーンは99」のヒットで有名な
ドイツのバンド<ネーナ>のネーナ嬢(Vo担当)のワイルドなワキの
に衝撃を受けた世代であるが、そんな誰もが知っている(年配の方は
知らネーナ?)話はさておき、あまり知られていないワキの話はどうだろう。
TVのドキュメンタリーで知った生半可な知識だが、
古代ローマ帝国の時代に、ワキ毛職人なるプロがいたそうな。
ワキ毛の職人というからには、盆栽アーティストのように
ワキ毛をハートやクマちゃんの形にカットしたり、
レインボーカラーで染め上げたりするのだろうと
想像しがちであるがそうではない。(それはそれで
見てみたい)
その番組によると、ワキ毛職人とはワキ毛の処理をする、
今でいうとエステシャンのようなプロとのこと。
ローマの貴族たちも、現代人同様によくスパ施設に
通って温泉に浸かっていた。
当然エステサービスもあったらしく、男もワキ毛職人に
ワキを脱毛してもらっていたらしい。きっと胸毛も
抜かれていたんだね。
この時代、ローマの貴族たちはメトロセクシャルな
人だったのだろう。ロン毛やヒゲは野蛮な民族という
ことで、ヘアスタイルは短め、ワキはツルツルが
流行っていたようだ。そんな風だから、ワキ毛ボウボウ(推測)
のゲルマン人に滅ぼされちゃったんだね。
どうです?くだらない?(よね!)
……仕方がない。ジュリアロバーツの話と同じくらい、
記憶容量をムダにしたと思った人のために先に急ごう。
そして、話はさらにワキにそれる。(剃れるでなく、逸れる)
★今回のなコピー。
だんだん薄着になって行く
だんだん私が現れる。
夏、どーするオナカ。
ワコールの<おなかウォーカー>の広告より。
電車の中、自分の腹の肉をつまみながら、他人事でない
ぞと警戒したコピーである。女性はこの矯正ランジェリーの
広告をみてどう思ったのでしょうか。
広告というのはある意味において、妄想発生装置、
イメージ増幅装置みたいなところがある。商品を手に入れることで、
素敵な自分になれるかも(あるいは手にいれないとヤバイかも)と
思わせるようなイメージをくっきりとさせる役目を果たすからである。
ポジティブにしろネガティブにしろ未来をとことん、
リアルに想像させることに機能し、商品への欲望(または興味)を
生じさせればしめたものである。
紹介したコピーは、危機への警告である。
それをもうすぐやってくる、夏や薄着の季節という
状況下において、どのようなリスクがあるのか
具体的にイメージを増幅させようとしている。
思わず自分のプニッとしたおなかの肉を
つまみたくなるほど、恐怖の未来を
脳裏というスクリーンに映し出させる。
ぼんやりした必要性に、くっきりピントを合わせる
ことによって、そのイメージは鮮明となり欲望が生まれる。
ニーズからウォンツへと心理的な化学反応がおきるのだ。
ジョン・レノンが、<イマジン>で“想像してごらん”と
歌ったように、広告でも、“想像してごらん、素敵な自分を
(あるいはヤバイ自分を)”と語りかけよう。
さて、話はさらにワキにそれる。
何気なくTVのニュース番組を聞いていたら、ゴキブリ、増加という
言葉が耳に入ってきたので、ええ!と画面を見たら、GDPについての
ニュースだったらしく、ゴキブリと聞こえたのは、五期ぶりという
ことらしいことが分かった。
それはともかく、4期ぶりだろうが、お久しぶりだろうが、
これからの季節は、ゴキブリが増加することに間違いはなく、
ワキ毛、おなか、臭いとともに十分注意したいもんである。
今日はなんだか、おじさん、ダジャレが多かったりして。
あなたのおかげで、重版になりました!
どうもありがとうございます。
ワキ毛職人のコピーもビビビと
ひらめくヒントがいっぱい!
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