そろそろ、君が幸せをつかむ番。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

そろそろ、君が幸せをつかむ番。

今日深夜というより、明日未明にヨーロッパクラブNO.1を決める、
チャンピオンズリーグ決勝が行われるので、ひとり地味に盛り上がっている。
周りにユナイテッドファンはおろかサッカー好きはほとんどいないので、
だいたいこんな感じ。もう慣れちゃいましたが。
(TV中継は地上波はフジ系列深夜3:35~)
 
それでもファイナル進出はなにせ9年ぶりなので、
ユナイテッドファンの僕としては、盛り上がらずにはいられない。
といっても、興味のない方にとってはどうでもいいことなので、
僕の胸中などはさておき別の話をひとつ。
サッカーファンにとっては特にシリアスで、いたくて重い話
なんだけどね。かお
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
ただのボールだと思うな。
チームメイトだと思え。

 
 
アディダスのサッカーボールの広告より。
この夏行われるユーロ2008に使われる公式試合球らしい。
実際にありえない話だけれど、もしある国の子供たちが
このメッセージを見たときにどう感じるだろうか、
 
ご存知の方もいるだろうが、サッカーボールのほとんどは
主にパキスタンやインドで作られている。
問題になってきたのが、ボール作りに多くの子供たちが
使われていること。
断っておくけど、上のコピーのアディダス社がそれに
加担しているということではないよ。
 
サッカーボールが悪質な児童労働によって作られている事実は、
以前から大きな問題となっていて、FIFAの指導などで
改善されてきている部分はあるにせよ、依然として
なくなっていないと言う。(興味のある方は、
「サッカーボール」「児童労働」で検索してね)
 
サッカーボールは機械でなく、ひとつひとつ手縫いで作られる。
それは大人でもきつい仕事で、1日2、3個しか作れないという。
それを小学2年生から5年生くらいの年の子供たちが、
学校にも行けず、あるいは行ってても放課後に作っている

 
それで1個あたり得られる金額は15円くらい
針がささったり、間違ったら大人に怒られたり、手が湾曲したり
などとてもつらい思いをしながら縫っていたらしい。
 
以上の話は本やネットで知ったことで、不正確な部分も
あるだろうし、現状はどうなのかは分からないこともある。
フェアトレードによる売買も広がってきているようで
少なくとも悪い方向には向かっていないようだけど。
 
それでも、「僕たちの国で作ったボールで、あの
クリスティアーノ・ロナウドがゴールを決めた!」と
子供たちが喜ぶ日が来るには、まだ時間がかかるのだろう。
  
心がしずむような話だけど、そういう影の部分も
知っておくのも、または伝えることも
サッカーファンとしてありだと思うので、あえて。
 
そろそろ君が幸せをつかむ番
その時は僕もそばにいたい

(THE BOOM「そばにいたい」より)
 
雑誌BRUTUS最新号の特集は「サッカーは地球を救う!?」。
それによると、クラブも、選手も、関係者も
いろいろやっているようです。ファンもがんばろうと
思いました。
 
 
さて。今夜行われるファイナルは、
マンチェスターユナイテッドVSチェルシー
というイングランド対決なんて言われるが、
案外対照的なことも多い。
 
たとえば、
ユニフォームカラーはレッド(マンU)VSブルー(チェルシー)
そのサプライヤーは、
アメリカのナイキ(マンU)VSヨーロッパのアディダス(チェルシー)
ちなみにナイキの契約選手にはクリスティアーノ・ロナウド、
ルーニー
のユナイテッド勢、
アディダスはA・コール、バラック、ランパードのチェルシー勢。
 
両チームのオーナーは、ユナイテッドがアメリカ人のグレイザー
チェルシーがロシア人のアブラモビッチ。どちらも大富豪。
ピッチの外の戦いも熱そうで。
 
テレビ次の映像は、9年前ユナイテッドが優勝した「カンプノウの奇跡」の
ダイジェスト。3分間のロスタイムに起きたマジック。
 
あの時、僕もテレビの前で興奮したけど、今からみると
最後まであきらめなかったユナイテッドにフットボールの女神は
微笑んだ。終了ホイッスルも鳴っていないのに、勝ちを確信し
闘将マテウスを下げ油断したバイエルンに女神がそっぽ向いたのは
自明の理だったんだね。
さぁユナイテッドキングダムの誕生の瞬間(今回もそうなれ!)