セクシーよりも、ぷるるんでございます。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

セクシーよりも、ぷるるんでございます。

谷村奈南が冒険王でG乳ぷるるん生ライブ!
 
久しぶりに更新したと思ったら、またエロネタですかい!
とツッコミたいあなたの気持ちも分かるのでございますが、
役に立たない話でもないので、まぁまぁしばらく
お付き合い願いたいのでございます。
 
わたくし、この谷村奈南さんを存じ上げません。
が、この見出しを見て思わずクリックしたのであります。
エロオヤジの端くれとして、いやいや端よりもう少し
真ん中寄りではございますが、本能に誠実に応えたので
あります。
 
さて、この見出し、8月13日のサンケイスポーツの
ネットニュースから。同じ出来事でも
媒体によって表現は次のように異なっているのが
面白うございます。
 
たとえば、朝日新聞‥
谷村奈南Gカップ揺らしながら新曲熱唱
日刊スポーツでは‥
女子大生歌手谷村奈南がGカップ最大露出
中日スポーツでは案外と大人しく‥
谷村奈南、セクシーダンスで3000人悩殺
 
デイリースポーツはちょっと変化球‥
谷村奈南 ポロリ寸前!?早着替え
毎日新聞も同じように‥
谷村奈南:どっきり舞台で生着替え
 
…とまぁズラリと並んでいるわけですが、
あなたなら、どの見出しに引かれるでしょう?
ファンであれば、谷村奈南という名前があれば
反応するのでしょうが、ファンでない人や
名前くらいしか知らないなんて人は、
どうしましょうか?
 
わたくしの場合、「ぷるるん」「Gカップ最大露出」
なんて言葉に反応したのでございます。
エロごころがピクッと動いたわけであります。
中日スポーツの「セクシーダンス」ぐらいでは
年季の入ったエロごころは微動だにしないのであります。
ええ、ええ、ピクリとも動きません。
 
お分かりでございましょうか、セクシーという
なんとなく分かるが、イメージしづらい言葉より、
ぷるるんと揺れるGカップという具体的な言葉
の方がイメージがくっきりと目に浮かぶのでございます。
 
デイリースポーツの「ポロリ」も悪くはないので
ございますが、「寸前」という言葉が見たくなる
寸前に躊躇させるのであります。はい。
これが、「あやうくポロリ」だと期待感もモッコリ
するんではないかと思うのでございます。
 
モッコリ、いやいや食いつきのよいコピー
は、想像力を増幅し、イメージをくっきりさせる
のであります。そういう表現にするためには、
あいまいより、具体的な言葉を選ぶ。
これ、セオリーのひとつ。
覚えていただきたいのでございます。
 
と、ずいぶん前置きが長くなりました。
まぁ、ここで終わって続きはWEBで、ではなく
次回へとも考えましたが、次回は気が変わって
別のことを書いてしまうかもしれないので
ございますから、もう少しお付き合い願いたい
のであります。
 
エロねたで始まりましたので、引き続きエロで
行きたいと思うのであります。
 
 
★今回のビックリマークコピーデザイン。
 
 
いいちこ
(画像はクリックで拡大できまーす)
 
 
三和酒類の焼酎<いいちこ>の広告でございます。
(画像はiichiko DESIGNより拝借)
ご覧ください、この気持ちのいい美しい風景。
これのどこがエロなのと不審に思うかもしれませんが、
これがあるのです。いいですか、画像に顔を近づけて
この画像のやや左下のいいちこのボトルを見てくださいよ。
そして右の目を隠して左だけで見てくださいね。
ほーら、見えてきませんか。
上のほうにヌードの女性のような…
 
 
なんて見えるわけないのです。ウソつきました。
ごめんなちゃい。では、気を取り直して。
…まぁまぁあなた、そう怒らないで。
 
わたくし、このポスターを見かけたときに
思ったものです。あ、バーバレラだ!と。
バーバレラ、ご存知でしょうか?
映画のタイトルです。もう古い映画であります。
間の抜けたお色気SF映画なのでございます。
 
それで、なぜわたくしがそう思ったかと申しますと、
ポスターの右下をご覧ください。
…今度はウソつきませんよ、ご安心ください。
右下にいいちこの文字iichikoが
パラリとまかれたようにデザインされてますね。
文字によるデザイン、タイポグラフィなのでございます。
 
これを見た瞬間に、思い出したのがバーバレラの
タイトルバック。映画の出だしのことでございます。
テーマ音楽にのって、出演者やスタッフの名前が
登場するシーンであります。
 
それで、バーバレラのタイトルバックでありますが、
これがまたエロなのでございます。
どんなシーンかと申しますと、無重力ストリップ
なのであります。詳しくは下に映像を貼っておきますので、
ごゆるりとご鑑賞いただくとして、かいつまんで
ご説明をいたします。
 
宇宙服を着た何者かが、宇宙船らしきものに
戻ってくるころから始まります。室内は無重力状態、
当然その何者かはふわりふわりと浮いているのであります。
そして、おもむろに服を脱ぎはじめます。手袋から
一枚一枚と脱ぎだすのでございます。
 
同時にソフトロック調の歌が流れ、やがてヘルメットから
顔が現れるのでございます。なんとそこに見るのはブロンドの
キュートな女性なのでございます。彼女こそがバーバレラ、
演ずるのは若きころのジューン・フォンダであります。
 
ふわふわと宙に浮かびながらバーバレラは服を脱ぎ、
スッポンポンになるのでございます。もうR-18なので
ございます。ハァハァなのでございます。
そのバーバレラの裸身にからまるように、
出演者やスタッフ名のアルファべットがこれまた
ひらひらと無重力遊泳するのであります。
 
このデザインがたいへんすばらしい。くわえて
エロなのでたいへんたいへんすばらしいのであります。
カメラワークもエロオヤジのねっとりとした
なめるような視線で、作ったデザイナーも
さぞかしエロな方だと想像に難くないのでございます。
 
その作った張本人でございますが、名前は
モーリス・ビンダー。有名なタイトルバックデザイナー
なのであります。有名な作品といいますと、映画007
のタイトルバックでしょうか。
 
シリーズのほとんどを手がけているようで、
ボンドガールのイメージなんでしょうが、やたらに全裸、
半裸姿の女性やそのシルエットがわらわらと登場する、
女性の体に文字や映像が映し出されるとか、やっぱり
なめるようなカメラワークとかどこかエロオヤジの
ねっとり感があるのでございます。ま、一言でいうならば、
やらし~のであります。
 
聞くところによりますと、なんでもビンダーさんは
007のタイトルバックのためのヌードモデルのオーディションも
自分で行ったとか、わたくし、昔その演出風景のひとコマを撮った
写真を見たことがあるのでございますが、ジェームズ・ボンドは
服を着ていましたが、モデルはスッポンポンだったような覚えがあります。
スッポンポンが大好きですね。このオヤジ。
そうでないと、バーバレラのアイデアなんぞ浮かぶものではございません。
 
もともと女性好きだとか言われているので
ございますが、不思議なことに生涯独身だったのであります。
すでに亡くなっていることをいいことに、さんざん
エロオヤジ呼ばわりしていますが、さすが広告デザイナー出身
だけあって、グラフィックセンスは面白い。
 
それがいかんなく発揮されてるのがシャレードのタイトルバック。
洒落怒(しゃれいど)と書くと、何か別のこわい団体名のようですが、
これはオードリー・ヘップバーンの映画なのでござます。
ここにはエロのエの字もございませんが、幾何学的なモチーフと
楽しい色使い、まさしく好色といった感じの作品なのであります。
これも下に貼っておきますのでごゆるりとお楽しみください。
 
いいちこのポスターを見て、バーバレラを連想する
こと自体が、ふつうではありえないのでありますが、
これも、エロオヤジならではの目のつけどころと
いいましょうか。
 
いやらしい、キモいなー、下品だなーと思いつつも
ここまで読んだくださったあなたも案外エロい人
ではないかと、そう思うのでございます。
おやおや、話がずいぶんと長くなりました。
今日はここいらで失礼させていただきます。
では、ごめんなすって。
 
 
☆タイトルバックの傑作!「バーバレラ」より
わたくし、このシーンだけ見たいがためにDVDを購入。
いつもタイトルバックだけ観ます。デザインはモーリスビンダー

 
 
☆これまたビンダーの傑作「洒落怒」いや「シャレード」より
最初、一瞬ぎょっとするかもしれませんが。